第61回 株式会社モリタOB会「みつき会」の総会・懇親会は、2022(令和4)年7月9日、京都の「街ぶらり」と「京の奥座敷」貴船の「川床(かわどこ)」という趣向で開催いたしました。

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新型コロナ禍のため3年ぶりの開催でした。待ちきれなかったのか、集合時間前に全員集合。モリタで働いた人、ついつい立ち話が始まり、あちこちから話し声が聞こえてくる。新型コロナウイルス対策のため、大型バス2台で、一人2席の乗車、京都駅から堀川通りを上がり、左手に西本願寺を見ながら京都御苑へ。
参観の出入口である「清所門」では、体温測定と持物検査を済ませ、京都御苑の「御所」に入りました。
御所は、西暦794年に桓武天皇が平安京に都を移されてから、天皇のお住まいとなった。1331年に光厳天皇が即位されて以降、本御所に天皇が住まわれ、明治2年に明治天皇が東京に移られるまで500年余、天皇のお住まいとして使用されました。京都御苑の「御所」は、南北に450m、東西に250mの長方形、中にある庭や建物を見学すると相当時間がかかりました。

御所内の紫宸殿は南向きに建っています。この紫宸殿を基として、左に左近の桜、右に右近の橘が植えられ、南に一条、二条と条の付く通りの名前が銘ぜられています。
私は、京都生まれの京都育ちですが、恥ずかしい話ですが、実際に御所に入るのは初めてでした。
根っからの「京都人」は、上皇様ご夫婦がこの京都御苑にお戻りになる事を、今もお待ち申し上げています。

次に向かったのは上賀茂神社。上賀茂神社は、国宝2棟、重要文化財41棟で、敷地全体が「ユネスコ世界文化遺産」に登録されています。又、社殿のそこかしこに葵(二十葵)の文様が刻まれた金具で飾られており、北東の杜には”葵”が群生しています。葵は、人と神を結ぶ草との事。厳かな雰囲気を感じながら、 上賀茂神社を参拝しました。皆さんも賽銭、2礼、2拍手、1礼でもって、願掛けをされていました。

次に、今回の総会・懇親会への”貴船”へ向かうところ、「京都に来たら、やっぱり漬物だ」と京都漬物の「京都なり田」で、“すぐき”や“しば漬け”を購入する人多し。
貴船へは、鞍馬川をさかのぼり、叡山電鉄の貴船口駅辺りで、貴船川に沿って上流に向かって、山の中へ入っていく。バスの窓越しの山肌には、京都で有名な枝を切り落としたまっすぐな「北山杉」を眺めながら、進んでいく。京の街より5度は涼しい貴船へ。

貴船神社参拝。「貴船神社」は、「きふねじんじゃ」と呼ぶようです。声の大きいM氏から、「貴船」は「きぶね」、「貴船神社」は「きふねじんじゃ」、貴船神社は崇高な場所なので、濁らず、「きふね」と呼ぶと教えられた。「NHKのブラタモリ」でも言っていたとのこと。「失礼しました、また一つ、勉強になりました。
貴船神社は縁結びの神様ということで、カップルの参拝者が多かった。又、水の神様でも有名で、水占いというものがあり、初めは何も書かれていない占いの紙を200円で購入、御神水に漬けると、文字が浮かび上がってくる。よく当たると有名らしい。
ただ、知らなかったが、水の神であり、過去から雨ごいや雨止みの儀式をしているらしい。のちの川床料理のために、雨止みの願いをかけておけば良かったと、この報告を書きながら思った。

各人共々、貴船神社でお祈りを済ませ、川床料理を楽しむために「貴船・べにや」に向った。べにやでは、私達のために「川床料理」の準備が進められています。

懇親会の前に、「みつき会総会」を開催。最初に、経過報告として、新型コロナウイルス禍により3年ぶりの開催となった経緯を説明、物故者のお名前の紹介があり、お名前を聞きながら、過去に仲間として、同じ時間を共有した想いから、あちこちからため息とご冥福を祈る言葉が漏れていた。

次に、来賓としてご出席いただいたモリタの村西部長、砥谷さんの紹介。
村西部長から、株式会社モリタの現況について紹介がありました。モリタも、新型コロナウイルスの影響があったが、令和3年度を含む過去3期共に、増収増益であったとの報告があり、モリタOB・OGにとっては、やはりモリタの業績が気になるところ、順調な業績に安堵しました。

長寿のお祝いとして、米寿は田中さん・石原さん、喜寿は有賀さん・江畑さん。代表して、江畑さんから感謝の意が述べられました。
2021年度会計報告の後、一部会則の改訂を了承されました。次に、東京と九州の「みつき会世話人」の新任について承認されました。最後に、遠方からの出席者とみつき会総会に初めて参加された方々の紹介がありました。

総会は式次第に沿って滞りなく終了、川床での懇親会では、乾杯音頭のあと、雨がぽつりぽつり、女将さんの判断で、急遽座敷での設定が始まりました。
改めて、大広間での懇親会、参加者の最長老 辰巳さんにご挨拶していただきました。
残念ながら雨のため、本格的な「貴船の川床料理」を楽しむことは叶いませんでしたが、充分その雰囲気を味わえたひとときでした。

自然の場に設営され、自然を楽しみながらのひと時、雨は雨で受け入れることも自然の成り行き、今回は、京都の奥座敷・貴船で、皆さんも自然を堪能されたのではないでしょうか。
また、遠方の北海道、宮城、三重、徳島、岡山、広島から、そして近畿各地から出席いただきました。
帰路は、京都駅へバス2コースに分かれ、京都の名菓“阿闍梨餅”の手土産をいただき、3年ぶりに顔を合わせた会員皆さんと、京の名所観光・川床料理を堪能し、次回再会を約し帰路につきました。

<報告者/森 和男>