第62回“株式会社モリタOB会「みつき会」”総会・親睦会は、大阪ミナミで 2023年9月30日開催しました。
催し物として「なんばグランド花月」で、吉本新喜劇や漫才を鑑賞、総会・懇親会は「がんこ なんば本店」で開催しました。新型コロナウイルスも5類扱いになり自粛制限も解除され、「コッテんコテコテの大阪」を満喫していただこうと企画致しました。

ただいまの関西は、阪神タイガースとオリックスバッファローズが日本シリーズへ進出、両チームの頂点に立った日本一は、38年ぶりの「阪神タイガース」です。バンザ~イ。
11月23日、神戸市・大阪市では、リーグ優勝の両ティーム凱旋パレードが開催されました。

さて、大阪の繁華街は、「キタ」と「ミナミ」があり、「キタ」は北新地を含む梅田界隈、「ミナミ」はアメリカ村や道頓堀、宗右衛門町を含む 心斎橋、難波界隈のことを言います。
モリタの元大阪本社は、このミナミに当たる「心斎橋の順慶町」にありました。周りには、歯科の卸問屋、メーカーや薬品問屋がありました。小売りの歯科商店さんが歯科材料等を集荷し、得意先の歯科医院様に配達するのに便利な場所でした。
モリタ大阪本社で働いていた先輩や、仕事の都合で来社してきた人にとって、ミナミは憩いの場所でした。今回参加した人の多くは過去の想いに浸ったり、宴会時に思い出話に華が咲いたのではないでしょうか。

集合場所の大阪メトロ御堂筋線「なんば駅」には、集合時間のかなり前から多くのOBが参集しました。集合場所の地下から地上に出ると、まさに「ミナミ」の繁華街の真っただ中です。ほんの短い「なんばグランド花月」までの道のりで、大阪ミナミの雰囲気を満喫できました。

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いよいよ「なんばグランド花月」の開演です。
先ずは漫才「ミルクボーイ」「ザ・ぼんち」「笑い飯」「海原やすよともこ」などの出演、そして、漫才の合間に大御所「西川きよし」の漫談でした。中でも、観劇者の団体客には団体名を紹介しその団体をネタにして笑わしてもらいました。
初めに「みつき会」の名前を呼ばれた時は、皆で手を挙げて、きよしさんの呼びかけに応えました。

いよいよ、「よしもと新喜劇」の開演です。当日の模様はTV収録され、後日、毎日放送(MBS)で放送されました。
そう言えば、吉本新喜劇のTV放映は古く、昭和30年代頃から土曜日の昼に今に至るまで放映されており、子供の頃から吉本新喜劇を見て育ったという人はたくさんいると思います。ボケと突っ込み、いつもと同じギャグで「ずっこける」、このパターンが必ず織り込まれていて、この光景がインプットされ、関西人の笑いの原点として作りあげられたといっても言い過ぎではないでしょう。
現在、「BSよしもと」では、レジェンドの黄金時代作品や「祇園よしもと」劇場が朝から晩まで放映されていますのでご視聴くださいね。(無料です)

今回鑑賞した吉本新喜劇は、主演が「いいよう~」のギャグで有名なアキさんで、アキさんを支えるベテランの内場勝則さん、「ごめんやして、おくれやっしゃ」の末成映薫さん等、多くの座員が主役を固めています。
アキさんは、人気投票でトップになり座長になりました。あらすじはたわいのない内容ですが、物語の展開の中に役者個人のギャグがあり、そのギャグで舞台上の役者全員がずっこける、ボケる、突っ込むという、いつものお決まりコースです。

そして、何が驚きかと言うと、上演される物語は1週間ごとに変わっていくという事です。物語の進行はパターン化されていますので、飽きが来ないように、どんどん、出演者や物語の内容が変わっていきます。どんな場面でも使える個人のギャグが固定化される理由がわかるようです。

実は、密かにみつき会で新喜劇を観劇するなら、ある役者さんに登場してほしいなぁと思っていましたが、奇遇にもその願いが叶いました。
それは、森田展義さん(緑のスーツを着た人)です。みつき会参加者のほとんどがご存知の方の「ご子息さん」です。私も毎日放送の吉本新喜劇はよく見ますが、森田さんが出てこられるのを常に楽しみにしているファンの一人です。

新喜劇終了の幕が下り、満席で850名という事ですので退場の人の波、再集合の「なんばグランド花月」前で記念撮影ができるのだろうか。ちょっと心配でした。
人混み中、ある場所を決め、しゃがむ人、かがむ人、立つ人、ちょっとどっかへ行った人はあきらめ、一瞬のチャンスを逃さず撮影しなければなりません。そのとき、「よしもとキャラクター人形カステラ」を販売している女性を見つけ、シャッターをお願いしました。「ありがとう、おねえさん」とお礼を言い、カステラ1個を購入しました。もう一人購入された方がいらっしゃいました。優しいですね。

吉本興業の創業は1912年、モリタの創業1916年より4年早く、モリタと同じ100年企業で、所属芸人の数は約6,000人と言われています。TVに出演できる人数、劇場の舞台にあがれる人数、会社から給料がもらえる人数は限られています。ただ、西川きよしさんや漫才している人、新喜劇で役者をしている人たちは観客を楽しませてくれていますが、何よりも本人たちが楽しんでいるようで、観客はその喜びを分けてもらっているように感じました。

さて、総会・懇親会会場「がんこ なんば本店」への移動です。場所は目と鼻の先にあります。皆さん、くじで決めたテーブルに着席いただきました。
総会・懇親会の進行は、みつき会世話人共同代表2氏が勤めました。

先ずは、第62回の催し物、総会・懇親会が、昨年は京都で開催されたので、今年は大阪で、それも、「コテコテの大阪」を楽しんでもらおうと企画した事の紹介を含めた挨拶、そして、亡くなられた方々の報告がありました。参加者の皆さんから過去に親交があった人の名前を聞き、ため息が漏れることもありました。一瞬ですが、お名前とお顔が一致し、過去に想いを馳せられたのではないでしょうか。

モリタからのご来賓は、人事総務部の高木さん、原さんです。(モリタでは、現在、全ての社員をさん付けで呼ぶようにしているらしいので、お二人をさん付けで呼ばしてもらいます。)
長寿のお祝いとして、今回参加されていませんが、摩尼さん、高木(昌)さん、山口(洋)さんに喜寿の記念品を贈呈されることの報告がありました。
続いて、2022年度の会計報告があり、初参加者と遠方(仙台・三重・徳島・広島・沖縄)の参加者紹介や新入会員、欠席者の近況報告(配布書面にて)の案内がありました。

いよいよ「懇親会」です。宴の乾杯挨拶は、モリタの高木さんにお願いしました。高木さんからは、2022年度、モリタの売上は4桁の企業になった事や、サービス業を生業にしているモリタが新型コロナ禍の中でも堅調な成績を収められた事は、OBの皆さんにとっても喜ばしい事で、心から安心された事でしょう。モリタはOBの方々の努力と頑張り、そして、バトンを受けた現社員の方々の日々の努力と行動力で、強く成長を続け、未来永劫続けていくでしょう。
もちろん、現社長の歯科業界を含めたご指導と牽引力があっての事です。

高木さんの乾杯音頭を皮切りに宴会が始まりました。みつき会の良さは、大人数が集まり顔見知りが多い事もあり、早々に打ち解けた雰囲気になることではないでしょうか。人との接触には消極的になっていきます。昔の事、今の事、自分の身体の事、病気の事、高齢者ならではの話題で話は弾んだのではないでしょうか。それに加え、吉本で大いに笑った後なので、皆さん、晴れやかで「口角が上がった」良いお顔で互いに話をされていました。又、お酒の好きな人は飲み放題、お好きなお酒を楽しんでおられました。

宴もたけなわ、皆さんまだまだ話し足りないようでしたが、終宴です。
今回、初参加紹介が出来なかった 蔦谷さんに、ご挨拶がてら、終宴のお言葉をお願いし、第62回みつき会総会・懇親会は、盛会裏に終了しました。
お土産は、ヨシモトの「面白い恋人」を選びました。北海道のお土産「白い恋人」を模しての「パクリ」商品で、吉本が作ったお菓子です。吉本の「洒落ですわ!」が通じず、裁判沙汰になった代物です。現在は和解が成立し販売しています。早速いただきました。

これからの大阪「ミナミ」の夜が始まる時間ですが、このミナミの地で、コテコテの大阪を参加された皆さんは堪能されたのではないでしょうか。「お疲れさんどした。」
さて、来年はどうしましょうか。みつき会の皆さんと共に楽しみ、心に残る素敵な1日を過ごしたいですね。乞うご期待ですね。
来年も、皆様お元気でお逢いできる事を楽しみにしてまっせ。

<報告者/森 和男>